「花粉の部屋」 ゾエ・イェニー

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早くも花粉症なのか、鼻水がすごくて・・・
ということではないですが、「花粉の部屋」。
クレスト・ブックスの中でも比較的短めのものを読んでみました。

最近の小説をみていると、現代の新しい家族像のような話が多く、
いくつか読んできました。
血がつながっていなくてもとても温かいつながりの家族。とか、
子育て中に行き詰って、孤独な母親の話とか。
そのたびに、こんな家族いるかな。と想像しながら読みます。

この「花粉の部屋」もとってもせつなくて哀しい少女のはなし。
といっても、虐待やいじめとかがあるわけではなく。
一緒に一つ屋根の下に住んでいるのにもかかわらず、
娘の存在に無関心な母。子育てそのものをしていない母。
別れて暮らす父のもとに向かうと、父の新しい妻とその娘が
住んでいて、居場所はなし。

常に愛を求めているのに、みんな彼女のことをみていない。
とても静かで、かなしくて・・・全編にわたって、寂しくて。
でも表現が美しくきれい。やっぱりクレスト・ブックスはいいなぁ。
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by arinko-mama | 2011-01-26 11:29 | 読書