「フィツジェラルド短編集」 野崎孝訳

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「華麗なるギャツビー」を昔映画でみたことがあります。
ロバート・レッドフォードがギャツビーを演じていました。
そのフィツジェラルド(フィッツジェラルド)の短編集です。
「氷の宮殿」「冬の夢」「金持の御曹司」「乗継ぎのための三時間」
「泳ぐ人たち」「バビロン再訪」の6つが収められています。

短いのから順番に読んで行ったので、「乗継ぎのための三時間」から。
乗継ぎまでの三時間、子供の頃に夢中だったナンシーという女性に
会いにいく・・・ところが、その結果が多くを失うものとなる。
短いのにとても印象に残る話で、最後の
人間の後半生というのは、いろいろなものを喪失してゆく長い過程
という表現がなんだか悲しくて・・・そうなのかな。と^^

「泳ぐ人たち」が一番好きです。「氷の宮殿」「冬の夢」など、
アメリカ北部、南部。アメリカとヨーロッパ、金持ちと貧乏とか、
いろいろな対比が多く、1920年代アメリカの歴史的背景を
あまり知らないので、もっといろいろ勉強してからの方がいいのかな。
という気もしました。英文学の研究対象になるような文学作品。

訳者あとがきで野崎さんが、村上春樹さんの訳以上に適切な言葉が
見つからないときに、そのまま使用し、それを村上氏も快諾してくれた
ことに感謝を述べています。村上氏の訳はやっぱり素晴らしいのですね。
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by arinko-mama | 2010-11-05 13:37 | 読書