「尼僧とキューピッドの弓」 多和田葉子

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芥川賞作家の多和田葉子さん。
まだ数えるほどしか読んでいないのですが、好きな作家さんです。
私が読んでいる中ではちょっと難解な部類に入ります^^
よく分からないんだけど、その雰囲気に酔うというか、浸るというか・・・

多和田さんはドイツ在住なので、異国情緒漂う内容なのも魅力。
今回はドイツの修道院の話なのですが、実際に滞在されたようです。
修道院に関するイメージはまったくよく分からず、尼僧というとシスターの
格好をした女性。程度の知識しかなく・・・
でも、尼僧たちの生活ぶりが少しユーモアを交えて語られていて、
「わたし」と一緒に修道院でお茶をごちそうになったり、礼拝にでたり、
いろんな体験をしているような気分で、とても楽しい時間でした。

言葉遣いがとてもきれいで、一文一文味わって読んでいたのと、
いろんな絵画や文学作品や宗教にまつわる話がでてきて、
それを調べたり想像しながら読んでいたので、時間がかかりました。
それでも途中で投げ出すような面白くない本ではなくて、
とても興味をひかれる内容でした。

特に弓道の話が出てきて、ドイツでも弓道は好まれているということを
知ったり、その精神論的なことや構えのことなどちょっと出てくるので、
高校時代弓道を少しやっていた私にはとても懐かしく、
なんだかうれしい思いでした。日本という国がドイツではどう移っている
のか、というあたりも多和田さんにしか書けない内容となっていると
思います。お気に入りの一冊です。
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by arinko-mama | 2010-10-14 22:04 | 読書