「逝きし世の面影」 渡辺京一

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「CREA」で杏さんがオススメしていた一冊。
それがなかったら、全然手に取らなかったので、感謝です。
とても興味深い本でした。

江戸後期から明治初期ぐらいの日本の様子を当時外国からやってきた
外国人が綴った文章を集めて紹介したもの。
筆者の感想などはあまりかかれておらず、淡々と紹介しています。
歴史の流れなどはなんとなく習いましたが、当時の一般庶民の生活が
どうであったかはあまり知りません。

外国人からみた日本は美しく、人々はみな簡素でゆたか。
子供から老人まで肌のいろつやもよく、みな幸せそうな表情をしていたようです。
特に興味深かったのは、当時の大人はどこへいくのにも子供を連れて行き、
観劇、見世物小屋、祭りなど、海外ならば大人だけで楽しむものにも
必ず子供をつれて楽しそうに参加しているとのこと。

海外のピーターパンを例にあげ、あの物語は両親がパーティーにでかけ、
二人で留守番に出かけたときにネバーランドに誘われるけれど、
日本ではそういう物語は通用せず、どこへでも両親と一緒。
では、今の日本はどうかな?共働きが多く、子供を巻き込んだ事件では
両親が出かけていたとか、子育てを放棄して遊んでいたとか、
車の中に赤ちゃんを置き去りにしてパチンコとか・・・
連れて行かないで置いていって、好き勝手にしていることがよくありますね。
じゃあ、赤ちゃんも抱っこしてパチンコすれば?とか(笑)

欧米化して、物や情報が豊富になって、携帯電話もあって、PCもあって、
なんだか簡素でなくなってしまったんですね。
あとはいろんなことに過剰に反応しすぎて、子供たちの居場所や安心感を
奪って、のびのびしてない気がします。
昔はよかった。とただ思うのではなく、何か昔のいいところを受け継いで
戻って振り返ることも大事なのかなと考えさせられた良書でした。
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by arinko-mama | 2010-09-07 13:39 | 読書