「猛スピードで母は」 長嶋有

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なんだか長嶋有さんいいです。1972年生まれ。
年が近いからかもしれないけれど。芥川賞のこの作品もいいです!

表題作は昭和50年代の香り漂います。
団地、二層式洗濯機、まんが日本昔ばなし&クイズダービー、
ファンタと書かれたベンチなどなど・・・
そうそう、昔あったあった。とか、昔はそうだった。とうなずけるものばかり。

長嶋さんは男性なのに、女性の心情を描くのが本当に上手。
そして、女性が一人一人みんなさっぱりしていてかっこいい。
「猛スピードで母は」の母は、車のタイヤ交換を馴れた手つきで行い、
タイトルでもあるように、スピードを出して車の運転をする。
崖の上のポニョに出てくるソウスケ(惣介?)の母親のよう。

なんていうことのない日常なのだけれど、その中で
いろんな感情が生まれて、それを子供の眼から描いているので、
とてもせつなく、家族とは何か、親子の絆とは何かと考えさせられました。
まだ長嶋有さん気になるので、他の本も読んでみたいです。
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by arinko-mama | 2010-06-05 23:07 | 読書