「手をめぐる四百字」 季刊「銀花」編集部編

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「手」をテーマに50人の方の肉筆原稿をそのままの形で掲載しています。
筆記用具もそれぞれ、原稿用紙も手持ちのもの、中には誤字をなおしたり、言葉を加えたり
している跡もすべてそのまま載せているものもあります。
きちんとしたフォントでしかみることのなくなった日本語が、一人一人の文字となると、
こんなにも違う字体なのか。と驚かされます。みなさん達筆。
メールなどに慣れている世代は、この原稿をすべて読むことができないのでは
ないかしら?そして、こういう字を書くこともできないのでは?と思います。

「手」をめぐる四百字。50人の方の原稿を読んで、「手」をめぐる言葉には
本当にたくさんの意味があるのだなあ。と感心しました。
冒頭の白洲正子さん。手を合わせるという行為について語っています。

「手を合せていると、右の指先から左の指先へ血が通い、その逆にも行くようになって、
次第にバランスがとれて落ちついて来る。」

娘の学校では給食の前に手を合わせていただきますをするようですが、
少し調べたところ、手を合わせないでいただきますと食べ始める地域も
あるとか・・・私はマクドナルドではさすがにしないけれど、外で食事をするときや
母が作ってくれた料理を食べるときには無意識にしているかもしれません・・・

図工や美術の授業で、自分の手をスケッチしたり、紙粘土で作ったりしたことが
あります。とても難しいんですよね・・・完成したものをみると、一人一人違って面白い。
出産直後、わが子の手のひらの小さいこと。人差し指を出したところその小さい手で
にぎってくれた感触はずっと忘れられません。
お風呂に入ると、ときどき娘たちと手のひらの大きさのくらべっこをします。
だんだんと大きくなるその手に成長を感じます。
手についていっぱい考えさせられた良質な一冊でした。
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by arinko-mama | 2010-05-25 23:10 | 読書