「沖で待つ」 絲山秋子
芥川賞受賞作ということで難しそうという先入観があったのですが、
とても読みやすかったです。
「沖で待つ」は博多も出てくるので、言葉や場所などを思い浮かべることもでき
親しみがもてました。福岡で働いたことのある人はぜひ読んで欲しいです。
同期入社で入った男女の友情を描いているのですが、
新人で働いていたころを思い出して、懐かしかったです。
私は営業ではなかったので、ここまでの深い絆はなかったのですが、
営業に配属された同期の友人は、やはり同じ課の結束が強く、
仕事をやめた今でもまだ連絡をとりあったり、会ったりしているようです。
ちょうど時代設定や年齢も自分たちの頃で、共感できるところが
多かったです。もうひとつの「勤労感謝の日」も好きでした。
by arinko-mama | 2010-03-04 11:18 | 読書